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Ubisenseグループ製品戦略担当副社長のAdrian Jennings氏
Ubisenseグループ製品戦略担当副社長のAdrian Jennings氏
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 UWB(超広帯域)無線を利用したリアルタイム位置測定システム(RTLS)事業で日本に参入した英Ubisenseグループ。昨年から自動車メーカーへの売り込みを進めてきたが、このほど日本メーカー1社の国内工場への導入が決まった。RTLSの特徴や今後の事業展開などについて、同グループ製品戦略担当副社長のAdrian Jennings氏に聞いた。

──RTLSはどのようなシステムなのか。

 RTLSシステムは、8.5~9.5GHzの周波数に対応したタグと受信機を使って、工場内の製品や部品などの位置をリアルタイムで高精度に測定できる。タグが発信する電波を受信機で受けて、そのタグの位置を特定する仕組みである。自動車の組み立てラインなどに導入すれば、日本で多く使われているバーコードや無線ICタグ(RFID)を使った自動認識システムよりも作業効率を高められる。

── なぜ作業効率が高まるのか。

 バーコードシステムはスキャナーを使って手作業でバーコードを読む必要があり、どうしても読み取りミスが発生する。ICタグシステムは手作業の読み取りを省けるが、室内ではタグの電波が受信機に直接届くだけでなく、室内で反射して届く場合がある。この直接波と反射波が干渉すると、読み取り精度が悪くなる。RTLSの場合は反射波をすべて「エラー」と判別して排除するため、読み取り精度の悪化を防げる。

── これまでの採用実績は。

 現在、自動車メーカーや航空機メーカーなど世界50社以上の企業に導入されており、累積の導入実績は受信機が6000台以上、タグが2万2000個以上である。自動車メーカーでは、世界の上位10社のうち5社に採用されており、このほど日本でも1社への導入が決まった。日本メーカーの国内工場では初の導入になる。これを機に今後、日本メーカーへの導入実績も増やしていきたい。