伊豆大島での実証プロジェクトのイメージ図(出所:日立製作所)
伊豆大島での実証プロジェクトのイメージ図(出所:日立製作所)
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 日立製作所と新神戸電機は6月4日、伊豆大島の電力系統に「ハイブリッド大規模蓄電システム」の設置工事を完了し、実証試験を開始した、と発表した。2タイプの蓄電池で構成した出力1.5MWのハイブリッドシステムを活用し、太陽光・風力の出力変動による電力系統への影響を緩和する。

 日立と新神戸電機は、2011年から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「安全・低コスト大規模ハイブリッド型蓄電システム技術開発」で、「ハイブリッド大規模蓄電システム」を実証してきた。

 同システムは、鉛蓄電池とLiイオンキャパシタを連携制御する。ピークシフトやピークカットに対応するための電力貯蔵に有利な「高入出力・長寿命鉛蓄電池」と、電圧・周波数の短周期変動を抑制するのに有利な「Liイオンキャパシタ」を組み合わせる。これにより、電流の入出力を最適に制御し、出力変動の緩和や余剰電力の活用、周波数の安定化をサポートするという。

 蓄電システムは、風力と太陽光発電を大量に導入した際、余剰電力の活用や電圧・周波数の変動を抑制し、系統電力を安定化する手段として注目されている。伊豆大島は、独立した電力系統を持つため、風力と太陽光を大量に導入した際、電力系統への影響が大きい。「ハイブリッド大規模蓄電システム」を活用して、その有効性を検証・評価するとともに、より実用に近い制御技術の確立を目指すという。