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レーザー照明が第3世代

 そこで中村氏が注力しているのが、半導体レーザーを利用した照明である。サファイア基板品をSSL(solid state lighting:固体照明)の第1世代とすれば、GaN基板品を第2世代、レーザー照明を第3世代として位置付けている。
 
 半導体レーザーであればLEDに比べて1000倍近い電流密度にしても、発光効率への影響はほとんどないという。

 そのため、同じ明るさを得るのに必要なチップ面積を大幅に縮小できる。例えば、60Wの白色光を得るのに、サファイア基板品のLEDでは28mm2の面積が必要なのに対して、半導体レーザーであれば0.3mm2で済むという。

 現状では、青色半導体レーザーには、コストと効率の問題がある。「青色LEDに比べて10倍のコストで、効率(WPE)は30%ほどと青色LEDの半分程度。なので、コストを1/10にし、効率を2倍にしないといけない」(中村氏)とし、解決への意欲を示した。

著名投資家の勧めで起業


 講演では、Soraa社を起業した経緯も語った。同社は、中村氏を含めた、UCSBの教授3名が2008年に設立した企業である。そのきっかけは、米国のベンチャーキャピタリストとして著名なVinod Khosla氏。中村氏の研究グループが発表した2006年の成果を同氏が見て、起業を勧めたという。

 Soraa社は2012年から米国でLEDランプの販売を開始し、2013年から日本などの米国外でも販売を始めた。2014年の売上高はおよそ40億円と急成長している。