PR
決算を発表するソニーの吉田氏
決算を発表するソニーの吉田氏
[画像のクリックで拡大表示]

 ソニーは2015年7月30日、2015年度第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した(pdf形式の決算短信)。CMOSイメージセンサーやゲーム機「PlayStation 4(PS4)」関連などが牽引し、営業利益は前年度同期比39%増の969億円。純利益は同約3倍の824億円となった。

 資産・事業の売却益を除く実質的な損益で見た場合、2015年度第1四半期の営業利益は前年度同期比12%増の618億円という。為替が円安に振れたことは営業利益で「300億円を超えるマイナス要因となった」(ソニー 代表執行役CFOの吉田憲一郎氏)。

 部門別にみると、前年度同期比で営業利益を大きく伸ばしたのは、デバイス部門とゲーム&ネットワークサービス部門、および音楽部門だ。デバイス部門はCMOSイメージセンサーが好調で、営業利益は前年度同期比188億円増の303億円となった。ただし、電池事業は不調である。ゲーム&ネットワークサービス部門は、PlayStation 4向けソフトウエアなどが伸び、営業利益は同151億円増の195億円。音楽部門の営業利益は同201億円増の318億円である。

 一方、スマートフォンを中心とするモバイル・コミュニケーション部門は赤字が拡大。営業損益は前年度同期比213億円悪化して229億円の赤字となった。為替の影響をとりわけ強く受けたことに加え、構造改革費用の増加やスマートフォン販売台数の減少などが響いた。2015年度通期のスマートフォン販売台数は2700万台を見込んでおり、同年4月時点の見通し(3000万台)を下方修正した。2014年度実績は3910万台である。同部門は2015年度で構造改革に区切りがつくとし、「来期以降はブレークイーブン以上が見えてくる」(吉田氏)。

 映画部門も営業損益が前年度同期比で195億円悪化し、117億円の赤字となった。同部門の業績回復には時間がかかる見通しという。