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 2013年2月に日経BP社が主催したセミナー「世界半導体サミット@東京 2013 ~クラウド&スマート時代への成長戦略~」から、東芝 取締役 代表執行役副社長(JEITA半導体部会長) 齋藤昇三氏(肩書きは講演当時)の講演を日経BP半導体リサーチがまとめた。今回から3回にわたって紹介する。
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世界半導体サミット@東京 2013で講演する東芝の齋藤昇三氏
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 東芝の半導体事業、およびHDDを含むストレージ事業の戦略について話したい。特に、我々の注力分野であるエネルギー・イノベーション、ストレージ・イノベーションについて紹介する。さらに、ストレージ事業の中核となる半導体メモリ、特にNANDフラッシュ・メモリを将来にわたってどのように展開していくか、説明したい。

環境の変化にいち早く対応

 我々を取り巻く環境は厳しく変化しているが、弊社は自ら道を切り開いて持続的に成長していくことを会社の経営方針に据えている。「生き残るのは強い種でもなく、賢い種でもなく、変化に柔軟に対応できる種である」──。Charles Darwinが「種の起源」に書いたこの言葉は、まさに我々に当てはまる言葉だと思う。強くなくても、賢くなくてもいいが、我々は環境の変化にいち早く柔軟に対応しなくてはならない。それが生き残るための術だ。

 弊社の半導体事業は現在、次の成長フェーズに移ろうとしている。「過去の遺産はすべて捨てる」という意気込みで、“効率化・軽量化・集中化”をキーワードに世界で戦う基盤を構築しつつある。システムLSI事業については、ビジネスモデルで立ち遅れた部分があったが、コモディティー製品のコスト競争力や事業モデルを変えていくことで対応していく。

 次の成長に向けた施策の一つとして、日本国内にたくさんあった工場を五つに集約し、各工場でそれぞれ特徴のある製品を作る体制に改めた。この構造改革によって、前工程を国内に残しても十分に勝てるコスト競争力をつけることを狙っている。