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very long instruction word

 マイクロプロセサのアーキテクチャの1つで,128ビットあるいは256ビットといった長いフォーマットの命令の中に,複数の演算ユニットを使った処理を並列に記述するもの。現在米Hewlett-Packard Co.に在籍するJosh Fisher氏が1978年にVLIW技術を初めて発表した。

 RISC型マイクロプロセサと異なり,ソフトウエア(主にコンパイラ)で命令の実行順序などを編集し,実行時の性能を高めるのがポイント。つまり,個々の演算ユニットで同時実行できる命令をコンパイル時にスケジューリングし,例えば1命令の中に32ビット命令を4個分(あるいは8個分)つなげて1つのVLIW命令を作り出す。こうした処理をハードウエアで行なうRISC型に比べてソフトウエアの負担は大きくなるが,ハードウエアが単純になり回路規模が小さくなるので消費電力の抑制に効果がある。

 VLIWの研究は1970年代から続いているが,商用で成功した例は長く出てこなかった。その後,米Intel Corp.の64ビット・マイクロプロセサ「Itaniumプロセサ」(開発コードは「Merced」)がVLIWを採用,さらに米Transmeta Corp.が「Crusoe」と呼ぶプロセサと「Code Morphing Software」と呼ばれるソフトウエアを組み合わせて実用化するといった例が出ている。組み込み型プロセサに応用する例も多い。