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 ソニーが開発した非接触ICカード技術。JR東日本が発行するICカード(乗車券)「Suica」や,コンビニエンス・ストアなどで利用できる電子マネー・サービス「Edy」用のカードなどで利用されている無線タグ技術の1つである。最初の導入は1997年で,香港の地下鉄や自動販売機で使える「Octopus Card」だった。

 FeliCaの搭載は携帯電話機にも広がり出した。2004年7月には,NTTドコモが「iモードFeliCaサービス」を始めた。携帯電話機に内蔵した非接触ICカード機能を用いて,電子マネーやクレジット・カード,電子チケットに企業の入退出管理まで,多岐にわたるサービスを提供する。KDDIも「FeliCa」を内蔵した携帯電話機を2005年秋に発売する。同社は2004年9月,「FeliCa IC」を搭載した携帯電話機の開発・販売について,携帯電話機向けにFeliCaのライセンスを発行するフェリカネットワークスと合意した。まずはCDMA 1X対応端末を発売し,2006年度以降にCDMA 1X WIN対応端末に順次展開するという。

 仮にすべての携帯電話機にFeliCaチップが載っても,そこで完結するわけではない。ソニーが目指すのは,あらゆる機器やサービスが利用する非接触インタフェースのデファクト・スタンダードの座にFeliCaを押し上げることである。数年後には,携帯電話機向けのFeliCaチップにリーダー/ライター機能を搭載する。これにより,個人間の電子マネーのやりとりなどが可能になる。オランダRoyal Philips Electronics社やフィンランドNokia Corp.と共同で推進する近接型無線通信規格「NFC(near field communication)」は,FeliCaの通信技術を包含する。

ソニーによるFeliCaの解説ページはこちら

表 非接触ICカードの例
非接触ICカードの例
2000年5月8日号より抜粋)