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 ソニーが2004年1月に発表した新しいミニディスクの規格。同社は,「現行のミニディスクを汎用記録メディアに進化させた次世代フォーマット」と位置づける。対物レンズの開口数や光源波長といった光ディスクの基本パラメータは従来のミニディスクと同じである。信号処理方式や記録フォーマットなどを改善するだけで,面記録密度を約1.7倍に高めた。つまり,177MバイトのディスクをHi-MD対応機で初期化するだけで305Mバイトに大容量化できる。さらに容量を1Gバイトに増やした専用媒体も用意する。

 今回の大容量化に最新の光ディスク技術を投入した。例えば記録符号化方式は,現行MDのEFMから(1,7)RLLに進化させ,PRML信号処理も使う。1GバイトのHi-MD専用媒体では,Blu-ray Discの信号処理技術に加えて,ディスクの記録膜の構造を変えた。再生方式として,磁区拡大再生技術の一種である「DWDD」(domain wall displacement detection)を用いるためである。DWDDはビーム・スポット径よりも小さい磁気的な記録マークを,必要なときだけ拡大して読み取るという技術。

 Hi-MDではファイル・システムにも手を加えてFAT16にした。この変更によって,USBを介してパソコンにつないだときに外部記憶媒体として認識できる。

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DWDD技術を採用して大容量化を実現
図 DWDD技術を採用して大容量化を実現2004年2月2日号より抜粋)