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 角速度を測定するセンサのことで,「ジャイロ」と呼ばれる。従来,ビデオ・カメラの手ブレ補正やカーナビの自立航法などに用いられていた。最近では,MEMS技術などを用いることで小型化が進んでいる。今後さらに小型化や低価格化が進めば,デジタル・カメラ機能の手ブレ補正やGPSによるナビゲーション機能の方位補正などの目的で携帯電話機に搭載される可能性がある。

 電子機器には,小型であることから振動式のジャイロを使うことが多い。振動子の回転により生じる「コリオリの力」を検出することで,角速度の大きさを出力する。圧電体を振動子として用いた振動ジャイロは,「駆動振動」により一定方向に定常的に振動している。振動子が回転すると,コリオリの力によって「検出振動」が生じる。検出振動により圧電体に電流が発生し,その電流を測定することで,コリオリの力を検出する。

 ジャイロスコープには振動式のほかに,回転式や光学式,流体式などがある。またジャイロと呼ばれるものには「ジャイロコンパス」があるが,これは地球の回転を利用して方位を知るためのものである。

携帯機器への搭載を想定した主なジャイロの仕様
図 携帯機器への搭載を想定した主なジャイロの仕様
(日経エレクトロニクス2005年4月11日号より抜粋)