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 車載用の,主に衝突軽減を目的とするレーダ。ミリ波を出射することで対象物から反射してきた電波を受信し,伝搬時間やドップラー効果によって生じる周波数差などを基に,対象物の位置や自車との相対速度を測定する。ミリ波は周波数が30GHz~300GHz(真空中での波長は1mm~10mm程度)の電波だが,車載ミリ波レーダとしては主に76GHz~77GHzを使う。

 通常の走行時はミリ波レーダから得た情報を基にクルマの速度を調節し,先行車との車間距離を一定に保つといった動作をする。衝突しそうになった場合,その状態を事前に察知してブレーキやシートベルトなどの安全装備を早期に作動させる。

 ミリ波レーダと同様の技術として,より波長の短い赤外線レーダがある。検出原理などは同じだが,赤外線レーダはミリ波レーダの数分の1程度と低価格なのが特徴である。半面,赤外線レーダは激しい雨や霧といった気象条件下では吸収されたり拡散したりしてしまう。これに対してミリ波なら,天候によらず100m~150m程度先を走る先行車を検知できる。

図 ミリ波レーダとブレーキやシートベルトの動作との連動例
図 ミリ波レーダとブレーキやシートベルトの動作との連動例(日経エレクトロニクス2003年7月7日号より抜粋)
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