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end of life vehicles directive

 欧州連合(EU)が2000年10月に施行した自動車のリサイクル指令。「廃自動車指令」とも呼ばれている。廃自動車の処分量を減らすために廃棄物の利用やリサイクル,再生を進めることなどが狙い。具体的にはEU市場で登録される乗用車やバス,トラックなどについて2003年7月1日以降,PbとHg,Cr6+の使用量を1000ppm以下に,Cdの使用量を100ppm以下に削減していくというもの。

 禁止物質のうち,既にHgとCdは削減が進んでおり,使用量はごく少ない(図)。問題はPbとCr6+。日本の自動車メーカーは世界的に見てもPb対策で先行しているが,使用部位が多岐にわたっている上,代替品のない重要部品もある。

 例えば電池ではPbの使用を認めている。これは代替材料がないという事情もあるが,自動車は回収率の高い製品であることから,回収時に注意すればPbの外部への流出は避けられるためである。

図 Pb,Hg,Cr6+,Cdを含む部品が多く存在
図 Pb,Hg,Cr6+,Cdを含む部品が多く存在(日経エレクトロニクス2003年3月3日号より抜粋)