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 半導体チップ内部の回路構成を,チップの動作中に切り替えることができる技術のこと。ALUなどの演算器をアレイ状に配置して,アプリケーションに応じて組み替えることで所望の機能を実現する。

 ダイナミック・リコンフィギュラブル技術を使えば,LSI中の専用回路の種類を見掛け上増やすことができる。一つの回路が,あるときはMPEGの復号化回路に,またあるときはJPEG符号化/復号化回路にと瞬時に変わるからだ。一方で消費電力や処理時間は,DSPやマイクロプロセサといった汎用回路よりも格段に少なく済む。

 回路を再構成できる点ではFPGAと似ているが,ダイナミック・リコンフィギュラブル技術にはFPGAと異なる二つの特徴がある。一つは,回路の書き換え時間がFPGAよりも高速なこと。FPGAでは書き換え時間が数十msであるのに対し,ダイナミック・リコンフィギュラブル技術では数ns~数十nsである。もう一つは,こうした回路の切り替えが,アプリケーション・ソフトウエア上からOSのAPIなどを使って,1クロックで可能なことである。

図 ALUなどの演算器同士の接続のトポロジには,主に三つの接続方法がある
図 ALUなどの演算器同士の接続のトポロジには,主に三つの接続方法がある日経エレクトロニクス2003年9月15日号より抜粋)