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CSR=Corporate Social Responsibility

 サプライヤーやEMS企業の遵法や人権,労働などに対する方針や取り組みを調達の条件として考慮する仕組み。CSRは「企業の社会的責任」と訳される。CSRの一環として各企業が行ってきた遵法などの方針や取り組みを,調達先まで広げようという意味である。

 最終品を販売する機器メーカーにとっては,たとえサプライヤーやEMS企業の遵法や人権,労働環境などが問題となって生じた不祥事でも,自らの問題として社会から責任を問われるリスクを背負っている。不買運動や株価の下落,商品の回収などといった事態にまで発展する可能性すら否定できない。このようなリスクを未然に防ぐためサプライ・チェーン全体を管理することが狙いである。

 例えば,Apple Computer社やDell社,ソニーといった大手最終品メーカーに加え,Hon Hai Precision Industry社やシンガポールFlextronics Corp.といった有力なEMS企業はEICC(Electronic Industry Code of Conduct)と呼ぶグループを結成し,CSR調達に関する世界標準の策定に乗り出している。EICCグループが策定するCSR調達では,紫の枠線で示した「行動規範」「監査ツール」など,運用に必要なツールの共通化を進めている(図)。

図 CSR調達の世界標準の策定が進む
図 CSR調達の世界標準の策定が進む(日経エレクトロニクス2007年1月1日号より抜粋)