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 プリンター/複写機/複合機でのインクジェット方式の一つ。ページ幅を覆うヘッドを固定して,その下に紙を送って一気に印刷する。現行の民生用インクジェット機のようにヘッドを動かす必要がない。ライン型インクジェット方式を使えば,レーザ方式のように印刷する像をレーザで描いたり,トナーを紙に転写・定着させたりする光学・機構部品が不要になる。部品点数の削減や装置価格の低減などを実現につながる。

 ライン型インクジェット方式自体はこれまでも産業用などで製品化の例がある。ただし,製造コストなどが高く,広く普及するには至っていない。しかし2007年に入って一躍脚光を浴び始めている。プリンター業界のガリバーといえる米HP社は2007年4月にライン型インクジェット技術を採用した,オフィス用高速カラー複合機を発売した。またベンチャー企業のオーストラリアSilverbrook Research Pty Ltd.は,2007年3月に発表したライン型インクジェット技術「Memjet」によって圧倒的な安さを実現しようとしている。

図 ライン型インクジェット方式
図 ライン型インクジェット方式(日経エレクトロニクス2007年9月10日号より抜粋)