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 隣接するトラックの磁気的な影響を減らすため,トラック間に溝を掘り非磁性層を埋め込むなどの加工を施した磁気記録媒体。データを記録するトラック間を磁気的に切り離すことで,再生信号の雑音を低減し,従来の媒体より密度を30~40%底上げできる。

 東芝は2007年9月にディスクリート・トラック媒体を用いた1.8インチHDDを試作した。面記録密度が500G ~600Gビット/(インチ)2となる2009年ごろの導入を目指している。

 ディスクリート・トラック媒体で実現できるのは1Tビット/(インチ)2を超えた程度までとみる向きが多い。ディスクリート・トラック媒体の効果は,S/Nの改善による既存技術の延命にあり,いわゆる熱揺らぎの問題を抜本的に解決するものではない。熱揺らぎの問題とは,記録媒体中の磁性粒子の体積が,高密度化の結果小さくなると記録した磁化が周囲の熱の影響で反転しやすくなる現象を指す。