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intelligent transport systems

 最先端の情報通信技術などを用いて交通システムを改良する技術や取り組み。日本ではITSを「高度道路交通システム」と訳し,1995年に当時の5省庁(警察庁,通商産業省,運輸省,郵政省,建設省)が道路交通のシステムとして定義した。そのため従来は,VICS(道路交通情報通信システム)やETC(自動料金収受システム)といった道路インフラへの投資を伴うシステムの実現に重点が置かれてきた。

 VICSは,カーナビに交通情報を配信するシステムとして1996年にサービスが始まり,日本のカーナビ普及を促進した。一方,ETCは高速道路などの料金所での渋滞緩和を目的に2000年に実用化された。2007年11月時点で累計2000万台以上の車両にETC車載器が取り付けられ,首都高速道路でのETCの平均利用率は80%を超えている。

 日本が現在,大々的に取り組んでいる次世代のITSは,インフラ協調による安全運転支援システムである。具体的には,交差点での右左折時の事故や,見通しの悪い場所での出合い頭の衝突事故,合流部での事故,追突事故などを削減し,2012年度に交通事故死者数5000人以下を目標とする。

日本はインフラ投資が掛かるITSに取り組む傾向がある
(日経エレクトロニクス2007年12月17日号より抜粋)