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licensed assisted access using LTE

 無線LANなどで利用されている免許不要の周波数帯域(アンライセンスバンド)を利用してLTE通信を行う技術のこと。現在(2015年5月)、移動通信関連の標準組織「3GPP」において「Release 13」(2016年3月のリリース目標)に盛り込むべく議論している。

 LAAが通常のLTE通信と異なるのは、免許帯域(ライセンスバンド)を使うLTE通信とセットで使うことが想定されている点である。ライセンスバンドのLTE通信を維持しながら、アンライセンスバンドでもつながるところでは、ライセンスバンドの回線と束ねて使う「キャリアアグリゲーション」を実施する。

 LAAが議論される背景には、とどまるところを知らない移動通信のトフラフィック増大がある。移動通信への新規周波数帯の大幅な割り当ては、今後5年ほど見込めないことから、アンライセンスバンドを使おうとしているのである。アンライセンスバンドは、規制で定める出力などの条件に適合した無線システムであれば方式を問わず利用できるため、規制当局の新たな周波数割り当てを必要としない。

 アンライセンスバンドを使うなら無線LANを活用すれば良さそうだが、LAAには幾つかの利点がある。まず、無線LANとLTEのように接続先の切り替えが不要である。無線LANを使う際には、LTEの接続を切断した後、無線LANに切り替える。このとき、一時的に通信が途絶えたり、LTEよりも通信の品質が悪くなったりする可能性がある。LAAの場合は、アンライセンスバンドのLTEが使えるところではライセンスバンドのLTEとアンランセンスバンドのLTEを束ねて使うため、回線の切り替えは発生しないし、ライセンスバンドのLTE通信品質は最低でも保証される。さらに、無線LANと比較してLTEの方が高度なエラー訂正や無線品質に応じたスケジューリングなどの機能が搭載されているため、スループットや周波数利用効率の面で有利である。

 すでにLAAは、商用化に向けた動きも出てきている。米国のT-Mobile USA社は、2015年2月にEricsson社、Nokia社とLAAの実験を行っていることを公表し、2016年中ごろのLAAの商用サービス開始を目指していることを明らかにしている。米Verizon Wireless社も2014年にAlcatel-Lucent社、Ericsson社、Qualcomm社、韓国Samsung Electronics社とLAAの商用化を目指す団体「LTE-U Forum」を立ち上げ、2015年3月2日にLAA(同フォーラムではLTE-Uと呼ぶ)に向けたの技術仕様書を公開した。この他、韓国のSK Telecom社も商用化を目指しているという。

LAA
ライセンスバンドに加えてアンライセンスバンドを使う。
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