PR
図1 Sクラスでは日本で初めてスマホを使ってリモートで縦列駐車を実行できるようになった
図1 Sクラスでは日本で初めてスマホを使ってリモートで縦列駐車を実行できるようになった
[画像のクリックで拡大表示]
図2 スマホでは専用アプリ「Parking」を利用する
図2 スマホでは専用アプリ「Parking」を利用する
[画像のクリックで拡大表示]
図3 スマホと車両の通信にはBluetoothを使用する
図3 スマホと車両の通信にはBluetoothを使用する
[画像のクリックで拡大表示]
図4 スマホの画面上で円を描くように指をぐるぐる回している間だけ、車両が駐車動作を実行する
図4 スマホの画面上で円を描くように指をぐるぐる回している間だけ、車両が駐車動作を実行する
[画像のクリックで拡大表示]

 ドイツDaimler社の日本法人であるメルセデス・ベンツ日本が2017年8月9日に部分改良した高級セダン「Sクラス」は、縦列駐車や並列駐車が可能なリモート駐車支援機能を搭載した(図1)。車両の前後に配した12個の超音波センサーを使って検知した駐車スペースに、スマートフォンを使って遠隔操作で車両を駐車できる(図2、3)。これまで、日本では米Tesla社「モデルS」「モデルX」やドイツBMW「5シリーズ」「7シリーズ」がリモート駐車支援機能を搭載していたが、ステアリング操作があまり必要のない車庫入れが対象であり、縦列駐車や並列駐車を遠隔で操作できる機能の搭載はSクラスが初めてとなる。

 ドイツDaimler社では、Sクラスに先駆け、セダン「Eクラス」で同機能を実用化していた。ただ、同社は成り済ましの排除のために同社のサーバーとほぼ常時接続して認証とチェックを掛ける仕組みが必要との考えから、サーバーの準備ができていない日本では同機能を搭載していなかった。

 同社によれば、そうしたサーバーの準備が日本でも同年8月中旬に整う模様。同年9月から納車の始まる今回のSクラスでは、日本でもリモート駐車支援機能の搭載を決めた。Eクラスについても、今後、日本での同機能の搭載が期待される。

 このリモート駐車支援機能は、運転者が乗車した状態での駐車支援機能をスマホによるコントロールにも対応させたものだ。基本的には、駐車支援機能の起動ボタンを押して、駐車可能な空きスペースを探すところまでは同じ。空きスペースが見つかり駐車スペースや駐車形態を選択するところでリモート駐車支援機能を選択する。運転者はシフトをパーキングに入れて降車し、車外からスマホのアプリを通じてリモート駐車を実行する。

 車両は、降車した運転者(操作者)の管理下におかなければならないため、スマホの画面上でぐるぐると円を描くように指を動かしている間だけ車両が駐車動作を続ける仕組み(図4)。操作者が車両から3m以内にいる場合に機能する。ただし、操作者が車両に近づきすぎると、超音波センサーによって障害物として認識されてしまうため、駐車動作の邪魔にならない場所から操作する必要があるという。