今後の販売はどうなるのか。逆風が吹いており、販売台数を大幅に増やしにくい状況である。原油安の影響で、ガソリン価格が大きく下がっているからだ。特に北米市場で影響が大きいだろう。プリウスにとって北米は日本に並ぶ重要市場だが、ガソリン価格とHEVの販売台数が連動しやすい傾向にある。ガソリン価格が下がっている現状は、プリウスの燃費性能の高さが車両の競争力に直結しにくい。
さらに北米では、強力なライバル車が登場する。韓国Hyundai Motor社が2016年内に発売予定の「IONIQ」だ。かねて“プリウスキラー”と噂されていたHEVで、燃費性能でプリウスを上回ることを目標に開発が進んでいる。価格次第では、プリウスの販売を脅かす可能性がある。