トヨタ自動車が2015年12月9日に発売した4代目の新型「プリウス」。燃費性能は40.8km/Lを達成した。業界では、早くもプラグインハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」はどうなるのか、という声が出ている。新型「プリウス」の発表会の会場で、HVシステム開発統括部主幹の伏木俊介氏に、次期PHEVへの展望を聞いた。
●新型プリウスが発表になり、次期プリウスPHVの期待が高まる
次期プリウスPHVに向けた開発を進めている。新型プリウスからは、セグメントを超えて部品を共通化するTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に沿って開発した。次期プリウスPHVの基本的な構成は、新型プリウスと同じだ。プラットフォームについては今回はCセグメント向けだが、今後投入するDセグメント向けでも部品配置は大きくは変えない。
●次期プリウスPHVでは、EV走行距離を現行の26kmより延ばすことを表明している
EV走行性能を確保するために、新型プリウスと、リチウムイオン電池やモーターを変える。新型プリウスのリチウムイオン電池は出力密度を重視したタイプだ。プリウスPHVではEV走行を重視するため、エネルギー密度を高めたタイプを開発している段階だ。
駆動用モーターは、新型プリウスより大きいものを採用する。