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 スズキが2017年12月25日に発売した新型小型車「クロスビー」は、内装意匠部品に塗装がいらない樹脂(塗装レス樹脂)を採用した(図1)。同社が内装意匠部品に塗装レス樹脂を使うのは、SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)型の軽自動車「ハスラー」に次いで2車種目である。

図1 新型「クロスビー」
図1 新型「クロスビー」
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 塗装レス樹脂を適用したのは、インストルメントパネルやドアの内装材などである。従来スズキはこれらの部品に、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・ スチレン共重合体)に着色した樹脂を使っていたが、金属のような光沢を出せなかった。

 クロスビーに採用した塗装レス樹脂は、一般のPC(ポリカーボネート)樹脂と同等の透明性があり、従来の塗装したABS樹脂を上回る光沢が得られる(図2)。

図2 塗装レス樹脂を使ったインパネ部品
図2 塗装レス樹脂を使ったインパネ部品
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 また、クルマの室内は夏には50℃を上回ることがあり、インパネの表面は80℃近くになることがある。今回の塗装レス樹脂は、こうした高温でも変形しない耐熱性がある。表面硬度は通常の塗膜よりも高いため、傷も付きにくい。

 さらに、塗装レス樹脂は塗装工程が不要になるため、塗装した樹脂より製造コストを抑えられるメリットがある。こうした理由からスズキは、クロスビーに塗装レス樹脂を採用した。