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どちらの図面が正解?

 では、図1に示す3次元モデルを2次元に変換させましょう。

図1●3次元モデルの例
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図1●3次元モデルの例

 皆さんはどのように2次元に変換させますか。ここで、設計者のAさんは図2のような図面を描きました。

図2●Aさんの図面
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図2●Aさんの図面

 一方、設計者のBさんが描いた図面は図3の通りです。

図3●Bさんの図面(=標準図)
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図3●Bさんの図面(=標準図)

 AさんとBさんの図面はどちらも正解です。ところが、類似形状の部品があった場合、2人の図面の描き方が異なれば、図面を読み取りにくくなってしまいます。それを防ぐために標準図が必要なのです。

 標準図を作成するには、ルールづくりが大切になります。例えば、この事例の場合は「作成する面を最小限に留める」というルールに従います。これにより、Bさんの図面を標準図とするのです。作成する面を最小限にするために、「円の形状については『φ』を使用して理解可能にする」ということです(他にもルールは考えられます)。

 ものづくりを行う企業には多くの設計者がいます。設計者によって図面が異なることがないように、それぞれの企業で図面を作成する際のルールを決めます。続いて、ルールを反映させた代表的な事例の図面を標準図にする。その上で、標準図を使って設計者に教育を施す。そして、検図のタイミングで標準図のルールに従って描かれているか否かを確認する──。こうした取り組みにより、図面の品質が安定するのです。