「あらゆるモノをつなげて、生産現場のデータ活用を支援する」。三菱電機が新たに提唱した産業用IoT(IIoT:Industrial Internet of Things)プラットフォーム「FA-ITオープンプラットフォーム」のパートナー企業向け説明会において、同社執行役社長の柵山正樹氏はこう高らかに宣言した。


2017年3月6日に開催された説明会には、経済産業省製造産業局長の糟谷敏秀氏、日本IBM常務執行役員の松永達也氏、日本オラクル執行役副社長の石積尚幸氏が列席。各氏がそれぞれの立場から新プラットフォームへの期待を語った。ゲストの豪華な顔ぶれからも、三菱電機が新プラットフォームに懸ける意気込みが伺える。
説明会に先立つこと数時間前、三菱電機は報道機関向けにも新プラットフォームの説明会を開催していた。その特徴を挙げると、「IoT活用を支援するエッジコンピューティング環境の強化」「生産現場に適したデータモデルの確立」「アプリケーションを開発するサードパーティー企業の参加を促すエコシステムの構築」などになる(関連記事)。三菱電機常務執行役でFAシステム事業本部長の漆間啓氏による説明の中では、ドイツが推進する「Industrie 4.0」(インダストリー4.0)を意識した言及も随所にあった。