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 産業用IoT(IIoT:Industrial Internet of Things)の活用を支援する「プラットフォーム」を提案する動きが、製造業界とIT業界の双方で加速している(関連記事)。これまで各社は個別の機器やITシステムによるビジネスを展開していたが、IIoTでは現場の機器から集めたデータをITシステムで分析して再び機器にフィードバックするというような連携が求められる。そのための文字通りの基盤としてIIoTの重要性が高まっており、各社がこぞってIIoTプラットフォームに参入しているのだ。

 ただし、広範にわたるIIoTプラットフォームを1社でまかなえる企業はなく、必然的に「クラウドは〇〇を採用」「センサーは△△社と協業」といった形での提携が欠かせない。そのような提携によって、各社はIIoTプラットフォームの提供体制を素早く整えられるが、一方で差異化が難しいという悩みも抱えている。

 新しいIIoTプラットフォームというビジネスの“土俵”で、いかに差異化するか。ドイツRobert Bosch社は「アプリケーション」に目を付けた。メーカーとして蓄積したノウハウをアプリケーションとして形式知化し、自社のIIoTプラットフォームと一緒に展開するという戦略だ。日本市場では、このアプリケーションを特に強調していくという。

 「日本では、プラットフォームだけを提供してもなかなか使ってもらえない。それよりも、そこでどんなアプリケーションが使えるのかということに価値を見いだすユーザーが多いと考えている」。日本市場でアプリケーションを前面に押し出す理由について、Bosch社の日本法人であるボッシュでIIoTプラットフォーム事業を手掛けるNishantha Fernando氏(同社ソフトウエアイノベーション セールスヘッド日本)はこう語る。同氏は、10年以上にわたって日本のさまざまな顧客と接する中で、このような傾向を感じたという。

 Bosch社は、製造業を含むあらゆる産業向けに「Bosch IoT Suite」と呼ぶIIoTプラットフォームを提供している。それを日本の製造業向けに提供するに当たり、第1弾のアプリケーションとして選んだのは、センサー情報に基づいて警報を発したり設備の改修履歴を管理したりできるシステム「Production Performance Manager(PPM)」だ(関連記事)。

Bosch社が提供するソリューションにおけるBosch IoT Suiteの位置付け
Bosch社が提供するソリューションにおけるBosch IoT Suiteの位置付け(出所:Bosch社)
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