ホーム製品に関する話題も
アップルは2017年6月に、開発者会議「WWDC 2017(WWDC17)」をカリフォルニア州サンノゼで開催する予定だ。ソフトウエアの最新版や開発者キットに関する発表がある。ウエアラブルにしてもそれ以外のカテゴリーにしても、もしアプリ開発が可能なデバイスとソフトウエアの組み合わせを発表するなら、WWDCが格好のタイミングとなる。
ライバルは「Amazon Echo」や「Google Home」といった人工知能(AI)を生かしたスマートホーム向けの音声デバイスに注力している。アップルについてはこの分野への取り組みが伝わってこなかったが、WWDCを前にして、Siri搭載のスマートスピーカーに関する予測が出るようになった。おそらくはiPhoneアプリ開発のノウハウを生かしながら、従来のリモコンではなく「声」のインタフェースを使ったアプリを実現することになるだろう。
現状では、iPhoneアプリやApple Watchアプリから利用するSiri向けの機能を開発できる「SiriKit」は、配車サービスのリクエスト、個人間送金、写真検索など限られた用途しか用意されていない。WWDC 2017では、SiriKitの拡張に言及するのではないかと考えられる。
仮に、Apple TVとSiriデバイスを合わせて、その他の製品に「ホーム」という新たなカテゴリーが加わるならば、前述のようにApple WatchやAirPodsを「ウエアラブル」というカテゴリーにまとめたことにも納得がいく。さて、どうなるだろうか。
ジャーナリスト
