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かつてのブーム時を超える特許査定率

 今ひとつ分かりづらい内容となっているので、2000件以下の部分を拡大してみましょう。すると、以下のような傾向があることが分かります。

・近年注目を集めているヘルスケアや教育、第2次産業(工業のデータなどを対象としたビジネスモデル)は着実に増加
・特にエネルギー関連はこの10年で5倍に増加
・「フィンテック(FinTech)」と言われながらも、金融関係は10年前と比べれば半減

 金融関係については、ビジネスモデル特許ブームの頃に基本的なビジネスモデルがほぼ出願されました。現在の出願はフィンテックに特化した、より高度なアルゴリズムや技術内容が中心となっているものと思われます。このように、特許出願から世の中が何を成長産業として捉えているかが分かる場合があります。

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 ビジネスモデル特許を出願しても、「本当に特許になるの?」と懸念の声が根強く聞こえてきます。今回公表されたデータによると、特許査定率〔注:全特許出願(出願後放棄された案件を含む)に占める特許となった案件の割合〕は、60%を超えています。ビジネスモデル特許全盛と言われた2000年頃の特許査定率が20%を下回っていたことを考えると、大幅な環境変化であることは間違いありません。

 となると、ビジネスモデル特許を活用して事業競争力に資することは、「第4次産業革命」と言われる昨今、現実的な事業戦略であり、知財戦略であると考えるべきかもしれません。

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