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マーケティング調査とは違う

 リーンスタートアップにおける「実験」は、一般的な「マーケティング調査」とは根本的に異なる。マーケティング調査は、「もしこのような商品があれば」や「実際に発売されないかもしれない」という前提で行われる。いわば、「仮想商品」で調査する。

 それに対してリーンスタートアップの実験は、「開発中」という前提で潜在顧客のニーズを探るので、得られた結果の信憑性はマーケティング調査よりも高いといえる。一般的なマーケティング調査と違いを明確にするために、リーンスタートアップでは「調査」という単語自体を使わない。

 そもそも、消費者のほとんどが、自分の欲しいものが何か、正確に分かっていない。そのため、質問しても良い情報を得られない場合が多い。スティーブ・ジョブズ氏は「人は、形にして見せてもらうまで自分は何が欲しいのかわからないものだ」と、マーケティング調査を忌避していた。リーンスタートアップの実験であれば、MVPを見た消費者が実際に買うかどうか、という反応を得られる。