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リーンスタートアップは万能ではない

 ただし、リーンスタートアップに向かない商品がある。多数の人が使わないとその良さが分からない、SNSなどの「C to C」のサービスである。「Facebook」や「ヤフオク!」、民泊の「Airbnb」、配車の「Uber」などがそれだ。こうしたサービスでは、小さな実験ではその本当の良さは分からない。広く普及し、多くの人が使い始めてこそ、その真価を発揮する。一度多数のユーザーを獲得できれば、類似サービスが登場したとしても、その地位は揺るがない。

 ネットオークションの分野でも、日本ならヤフオク!、米国なら「eBay」のように、ユーザー数が多くて一番モノが集まる場所、として認められたからこそ、不動の地位を築いた。大きなユーザーベースがなければ付加価値を高められない商品やサービスは、大きな予算をかけて開発とユーザー獲得を競合相手よりも早く達成しなければならないので、リーンスタートアップに向かない。