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西村 仁=ジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント
西村 仁=ジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント
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 多くの企業が社内研修や社外研修、またOJT(On the Job Training)により社員のスキルアップを目指していると思います。こうした教育の場の提供は社員のスキルアップのために重要です。また、社員個人が自らの実力を知る良い機会でもあります。実力が向上していることを実感できれば、社員のモチベーションアップにもつながります。その手段の1つとして、スキルを数値化して客観的に把握することが有効です。

 先日、ある加工企業の工場長と、加工者のスキルアップを目指す上での仕組みについて議論しました。ポイントは、現状の実力と目標値をどのように数値化するか。加工者の使命は、図面通りに過不足なく短時間で加工を完了することです。すなわち、「品質(Q)」と「加工時間(D)」の両方が求められます。求められる品質をあっという間に加工できれば「製造原価(C)」も下がり、QCDを全て満たせるというわけです。

 スキルアップの対象は若手社員。迷わずに品質を最優先することにしました。初めは時間がかかっても構わないので、「良品を造る」ことを目指します。狙った数値にぴったりと合わせることが目標ですが、現実には難しい。そこで、「狙い値に対するズレ」と「ばらつき」の2つの切り口を見ます。これらを1つの数値で表したものが工程能力指数(Cpk値)となります。前者の「狙いに対するズレ」は簡単に補正できるので、加工者の実力を「ばらつき」だけで見るのも一手です。