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ワールドテック 代表取締役、元デンソー設計開発者 寺倉 修 氏
ワールドテック 代表取締役、元デンソー設計開発者 寺倉 修 氏
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 今年(2016年)もノーベル賞受賞者が発表された。受賞された方々には心からお祝いを申し上げたい。自然の仕組みが、また新たに解き明かされたということだ。これまで人類はさまざまな自然の仕組みを解明してきた。仕組み全体のどれ程が明らかになったのか私には分からないが、これからもこの取り組みは続くであろう。

 これまで本コラムでは、製造業は「自然を加工する業」であると述べた。すなわち、ものづくりは自然の仕組みに沿って取り組まなければならないことを意味している。実は、職場には自然の仕組みが蓄積されている。それは職場の知見と技術である。

 もちろん、仕事を通じて職場として新たな自然の仕組みに気付くことがある。ノーベル賞級の発見とは比べようもないが、それでも職場にとっては貴重な知見の積み上げだ。多くの関係者が力を合わせて取り組んだ成果でもある。この点は、今回ノーベル生理学・医学賞を受賞された、東京工業大学フロンティア研究機構の大隅良典栄誉教授の研究分野でも同じだったようだ。同分野でも、複数の方々の活躍があって研究が進んだのだという(10月9日付朝日新聞)。

 新たな知見を見いだすには、関係者が相互に意見を戦わせて議論を深めなければならない。製造業における議論の場はデザインレビュー(DR)である。そこで、ここからDRについて考えていこう。