脳しんとう低減へ、ルール変更提案募集
一方、3年前から毎年2月の優勝決定戦「スーパーボウル」の前日に最終選考が行われるビジネスアイデア・コンテスト「1st・アンド・フューチャー」でも、今回初めてゼブラ・テクノロジーズが測定したデータセットを提供する。
これは同コンテストの1部門として、キックをするプレーであるパントに関してデータを分析した上でルール変更を提案してもらうもの。キックオフとパントは全力疾走する選手が交錯することもあり、NFLで問題が深刻化している脳しんとうが発生しやすい。
NFLによると、2017年までのルールではキックオフで脳しんとうが起きる確率は通常プレーの5倍もあり、パントも同2倍だとしている。そのため、2018年からキックオフについては助走を禁止し、選手の走る速度が落ちるようにルールが変更された。ただ、パントについては手つかずだったのである。
このパントに関するコンペはデータサイエンスプラットフォームの米Kaggleが運営を担当している。NFLのジェフ・ミラー副社長は「利用可能なデータを活用してゲームを分析することは、ルールを改善し、ゲームをより安全にするためにますます不可欠な方法となります」と、やはりデータを提供・分析し、改善提案をしてもらう意義を強調している。
パント部門では最大4つの優秀な提案に対して2万ドルが贈られ、さらに2月2日の最終選考で優勝すると2枚のスーパーボウルチケットが贈られる。