さらに各座席からフィールドやステージがどう見えるかを投稿・評価できる機能や、いったん購入したチケットを売りに出すことを簡単にできる機能もある。こうした優れたプラットフォームが高い評価を受け、2018年5月にはチケットマスターが同社とパートナー契約を結ぶまでになった。

 このようなモバイルチケッティングの流れはもはや止められないものとなりつつあり、バーコードやQRコードの表示も必要としないApple PayやGoogle PayといったNFCを使った入場対応も、既にメジャーリーグ(MLB)などで始まっている。

GameTimeを使うと、スポーツやコンサートの最安値チケットを検索できる。画面はロサンゼルス・ドジャースの試合の最安値チケット
GameTimeを使うと、スポーツやコンサートの最安値チケットを検索できる。画面はロサンゼルス・ドジャースの試合の最安値チケット
(写真:GameTime)
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座席が変わるシーズンチケット

 モバイルチケッティングの導入によって新たなサービスも生まれつつある。昨年からいち早く導入したのがNFLニューヨーク・ジェッツだった。「ジェッツ・ボーディングパス」は全ホームゲームが観戦できるモバイルチケットのシーズンチケットだが、その最大の特徴は座席の場所が一定ではないこと。端末の位置情報機能をオンにし、スタジアムに来てチーム公式アプリを起ち上げるとその試合の座席位置とチケット情報が表示され、入場となるのである。

NFLのニューヨーク・ジェッツが販売する「ジェッツ・ボーディングパス」。全ホームゲームが観戦できるモバイルチケットのシーズンチケットである
NFLのニューヨーク・ジェッツが販売する「ジェッツ・ボーディングパス」。全ホームゲームが観戦できるモバイルチケットのシーズンチケットである
(図:ニューヨーク・ジェッツ)
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 プレシーズンを入れて10試合分が725ドルで販売された昨シーズンは、1階スタンド中央の本来高額な席になることも、3階席になることもあると謳われていた。対して今シーズンは、375ドルに大幅値下げされた代わりに3階席のみの割り当てとなっている。まだ試行錯誤の段階ということだろうか。

 同様のモバイルシーズンチケットを導入したのがNFLカンザスシティ・チーフスだ。「チーフス・バドライト・ゲームデーパス」は2階席の限られたセクション内に毎試合割り当てられる方式で200ドルで販売された。座席が決まった同じようなセクションの紙のシーズンチケットが380ドルで販売されており、チーフスの場合は新しいサービスというより紙からモバイルへの移行が主な目的のように見える。