1カ月44.5ドルで41試合を立ち見観戦

 ジェッツやチーフスの取り組みは流行のサブスクリプション型サービスの一種にも見えるが、もっと明白にサブスクリプション型モバイルチケッティングを導入したのがプロバスケットボールNBAのサンアントニオ・スパーズだ。1カ月44.5ドルで2018-19シーズンのレギュラーシーズン41試合を観戦できる「スパーズスプリプション・パス」を発売したのだ。

 同パスは立ち見のみで、本拠地AT&Tセンターに入場できるQRコードが試合の24時間前から表示される仕組みになっている。アプリには追加料金を払えば座席を割り当てられるアップグレードサービスの機能も設けられている。

 さらに過激とも言えるサブスクリプション型モバイルチケットを発売したのがNBAゴールデンステート・ウォリアーズだ。毎月100ドルの「イン・ザ・ビルディング・パス」を使うと、やはり本拠地オラクル・アリーナのレギュラーシーズンゲームに入場できる。ただし、入れるのはアリーナ内のレストランやバーのみで、購入したファンは直接試合が行われているコートを見ることはできないのだ。観戦は場内に設置されたテレビでどうぞという仕組みである。雰囲気を味わうのもスポーツ観戦体験というアイデアだ。

 同パスは毎月200枚が発売され、購入したファンはパスを他人に譲渡することはできない。さらに申し出がなければ自動更新となっている。こうした制限からもやはり試験的な導入という側面が強いようだ。

 このような試行錯誤が活発化しているモバイルチケッティングは、スポーツ関連のサービスやビジネスの展開に新たな境地をもたらしそうである。