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自治体は出資ゼロ

 こうして建設が開始されたハリウッドパークは約1.21平方キロメートルの敷地に、45億ドルもの建設費が投じられている模様だが、税金など自治体からの資金が一切投入されていないのが特徴だ。イングルウッド市議会は建設許可を出しただけである。また空港に近いことから当初連邦航空局がスタジアムの屋根や建設重機が飛行ルートにかかるのではと懸念を示したが、後にこれも解消された。

 プロジェクトではスタジアムや劇場、屋外型ショッピングモール、オフィス、住宅など、まさに一つの街が作られる計画となっている。最初に建設されたのは元々競馬場内にあったカジノで、2016年10月に完成している。

「ハリウッドパーク」全体の完成想像図。スタジアムや劇場、屋外型ショッピングモール、オフィス、住宅など、まさに一つの街が作られる計画
「ハリウッドパーク」全体の完成想像図。スタジアムや劇場、屋外型ショッピングモール、オフィス、住宅など、まさに一つの街が作られる計画
(図:Hollywood Land Park Company)
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 中心となるのはもちろんスタジアムで、現在は「ロサンゼルススタジアム・アット・ハリウッドパーク」と呼ばれており、ネーミングライツの交渉が行われている模様だ。収容は7万240人で、大型イベント時には仮設で10万人収容にまで拡大できる。透明で曲線を描いた屋根で覆われる全天候型で、外と内を隔てる壁がなく開放感あふれるデザインとなっている。天井からは巨大なリング状のビジョンが吊り下げられ、裏表両面で画像が表示されるという。ビジネス上、昨今のスタジアムにはなくてはならないスイートボックスも260部屋を設置予定だ。

 ラムズとチャージャーズがホームスタジアムとするほか、2022年のNFL優勝決定戦である第56回スーパーボウル、2023年の大学フットボール優勝決定戦、2028年の夏季五輪での開会・閉会式の会場となることが決まっている。さらに2026年のサッカーW杯の会場候補地となるなど、開催イベントが続々と決まっている状況である。