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モバイルフロントホール/バックホール

 5Gの無線技術は、☞1000倍のトラフィックをサポートするために、これまで以上にアンテナを設置する。その基地局は、RRH(Remote Radio Head)機能とBBU(Baseband Unit)機能に分割されているが、そのような現在のアーキテクチャーをさらに発展させていくことになる。

1000倍のトラフィック▶
2020年代のトラフィックは2010年の1000倍に増加すると見込まれている。連載の初回を参照してほしい。

 このRRH機能とBBU機能の間を接続する有線ネットワークが「モバイルフロントホール (MFH)」である。また、多くのBBU機能を集約し、コアネットワークと接続する有線ネットワークが「モバイルバックホール(MBH)」である(図5)。

図5 フロントホールとバックホール
図5 フロントホールとバックホール
RRH機能とBBU機能の間を接続する有線ネットワークがモバイルフロントホール(MFH)、多くのBBU機能を集約してコアネットワークと接続するネットワークがモバイルバックホール(MBH)である。
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 現在のMFHには、主にCPRI(Common Public Radio Interface)という技術が利用されている。CPRIとは無線信号をそのままデジタル化して光ファイバー上でデータ伝送する技術である。

 しかし、5Gで想定されるトラフィックをサポートするにはCPRIをさらに高速化する必要がある。そのためには信号処理技術やクロック同期技術の高度化が欠かせない。CPRIの大容量化に併せて、機能配備の見直しや新しい信号方式の検討が進んでいる。

 また経済的にサービスを提供するという観点では、敷設済みのネットワークを活用してMFH/MBHを構築していくことが重要となる。もっとも日本は光ファイバー網を容易に活用できる環境にあるものの、各国、地域では事情が異なるため、それぞれで前提条件を想定する必要がある。国際的な標準化団体の役割も期待される。