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日経エレクトロニクス(NE)は、2017年10月17日、「NE主催パワー・エレクトロニクス・アワード 2017(NEパワエレアワード2017)」の最優秀賞を決める審査会を開催した。同アワードは、日本の大学の理工系研究室とエレクトロニクス分野のスタートアップ企業の研究開発を応援する「NEイノベーション・アワード」の一環である。今回は、パワーエレクトロニクス分野を対象とした。最優秀賞候補は、6つの研究グループである。5人の審査員が、パワーエレクトロニクスの未来を切り開き、実用性が見込める成果を選んだ。白熱した議論の末、最優秀賞と審査員特別賞が決定した。審査会の様子をレポートする。

 NEパワー・エレクトロニクス・アワードの審査会では、最優秀賞候補となった以下6研究室による成果について議論した。

(1)長岡技術科学大学 伊東淳一研究室のメンバー。マトリックスコンバーターを風力発電に適用して電力系統へ安全に接続可能な独自手法を開発した。

(2)東京大学 桜井貴康研究室のメンバー。パワーICのゲート駆動に従来のアナログ制御に代えてデジタル制御を適用、IT(情報技術)領域との連携を容易にした。

(3)千葉大学 関屋大雄研究室のメンバー。コンバーターの究極の高効率動作条件と言えるE級で、開発の短期化につながる独自の設計アルゴリズムを考案した。

(4)東京大学 藤本博志研究室のメンバー。EV(電気自動車)をインホイールモーター方式として、走行中の無線給電も高効率に実現する技術を確立した。

(5)九州工業大学 松本聡・安部征哉研究室のメンバー。プロセッサーごとに電源を供給するPoL(Point of Load)を積層技術で小型化する提案をし、この小型電源による新しい並列制御手法も開発した。

(6)名古屋大学 山本真義研究室のメンバー。電源の小型化に有効なトランスリンクの効率的な設計手法を編み出した。

審査会の様子。東京都内の東芝三菱電機産業システムの会議室で開催
審査会の様子。東京都内の東芝三菱電機産業システムの会議室で開催