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ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデル、いわゆる「ガンプラ」が誕生してから2015年で35周年を迎える。2015年3月末時点で、累計4億4500万個を出荷した。そのガンプラを手掛けるのが、バンダイのホビー事業部だ。同事業部の責任者である、執行役員 ホビー事業部 ゼネラルマネージャーの佐々木克彦氏にガンプラ事業や、ガンプラの製造技術の変遷などについて語ってもらった。前後編2回に分けてお届けする。前編では、主にガンプラ事業について取り上げる。

バンダイの佐々木氏(写真:加藤 康、以下同)
バンダイの佐々木氏(写真:加藤 康、以下同)
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 ガンプラ(ガンダムのプラモデル)を主力とするバンダイのホビー事業部はプラモデルを手がける部署です。2014年度(2015年3月期)の売上高は200億円程度に達しました。同事業部の売上高は、2005年度で100億円未満でしたが、2010年度には150億円に成長しました。つまり、この10年でホビー事業部の売上高は2倍以上になったわけです。その牽引役がガンプラです。

 ガンプラは、国内だけではなく、海外でも人気が高まっています。ホビー事業部の売上高のうち、海外売上比率は3割ほどです。その中心はアジア市場です。

 台湾でガンプラのイベントを開催すると、非常に盛り上がります。韓国には、バンダイ直営のガンプラ販売店があります。中国でも売れています。アジア地域ではガンダムシリーズのインターネット配信が始まっており、同シリーズのファンが増えていることが背景にあります。ガンダムファンが増えると、ガンプラのユーザーも増えました。

 アジアで販売しているガンプラは日本のものと基本的に同じです。パッケージや説明書は日本語のままの方が、「メード・イン・ジャパン」という印象が強くなり、喜ばれる傾向にあります。ただし韓国の場合は、言語をローカライズした方がよく売れます。

 アジア地域出身で、ガンプラが好きでバンダイに入社する人も増えています。例えば、中国のガンプラのコンテストで優勝した人が、日本の大学に留学し、卒業後、バンダイに入社しました。ガンプラのコンテストを行うことで、「ガンプラ作りはかっこいい」というイメージを持つユーザーが増えます。チャンピオンは雑誌やテレビなど、メディアの取材で取り上げられますから。これは、日本を含めたアジア地域全般で言えることです。