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オープンイノベーションの前に必要なもの

 では、真のオープンイノベーションとは、どのようにしたらうまくいくのでしょうか。

 それは、ある意味で単純明快な原理があり、一口で言えば「誰も知らなかった素晴らしい開発テーマ」がまず必要だということです。

 先ほども言ったように、本当に素晴らしい開発テーマが分かれば、それを独り占めしたくなるのが企業です。それは素晴らしければ素晴らしいほど、言い換えれば、もうかりそうならもうかりそうなほど、絶対に独り占めしたくなるのです。

 ましてや、最初から広く(オープンに)他社に声を掛けようとは考えません。最初からわが社の弱みをさらして助けてほしいとは、決して言わないのです。

 ですから、このように考えている企業に対して、その企業もそして他の企業も、誰も知らない素晴らしい開発テーマを提示し、最初から皆でやれるように役割を決めて、決して独り占めできないような仕組みを作ってあげればうまくいくということです。

 では、誰も知らなかった素晴らしい開発テーマとはどのようなものでしょう。

 それは、宇宙開発や深海開発など、前人未到のような開発を想定すれば分かりやすいと思います。誰も行ったことのない宇宙空間に住んでみよう。それが宇宙ステーションです。宇宙ステーションは米国をはじめロシアや日本、そしてイギリスやフランス、ドイツなど、まさに国の枠を超えて連携しているではありませんか。

 また未知の深海探査においても先進国が連携して技術を出し合い、地球環境の調査事業を進めているではありませんか。