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 要するに、誰もやっていなかった素晴らしい開発テーマが、オープンイノベーションには必要だということです。くどいようですが、オープンイノベーションで素晴らしい開発テーマを見いだすのではなく、素晴らしい開発テーマがあればオープンイノベーションが進むということです。

 いかがでしょうか、私たちは今、誰も考えていなかった素晴らしい開発テーマを決めなければいけません。それには、自らが宇宙に飛び出し、未知の世界に挑戦するような気構えが必要です。

 多分、宇宙に一人で行こうとは誰も考えません。まして、何が起きるか分からない世界にたった一人で立ち向かおうなんて、誰も考えません。その気構えを、素晴らしい世界をつくろうと置き換えたとき、真のオープンイノベーションが起きるのではないでしょうか。

 そして、この考え方は、本コラムが関わっているパワーデバイスの分野で市場を創造するときにも欠かせません。これからの私たちの生活を便利に効率的に制御するパワーデバイスは、素晴らしい世界をつくる有用な半導体であることに疑いはありません。

 真のオープンイノベーションは、案外、パワーデバイスの周りに在るような気がします。

多喜義彦(たき・よしひこ)
システム・インテグレーション 代表取締役、日経BP『リアル開発会議』/アドバイザー、パワーデバイス・イネーブリング協会 理事

大学在学中の1970 年、開発設計の受注を契機に創業。1988 年にシステム・インテグレーションを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。新事業開発のプランナーとして、事業の枠組みから製品の具体的仕様、販売計画に至るまで総合的に手がけ、3000件を越える開発実績を持ち、現在までに、のべ約800社を超える企業の技術顧問を務めている。日経テクノロジーオンラインでコラム「リアル言えない大事」も連載中(詳細はこちら)。