米マサチューセッツ工科大学でバイオメカニクスを学んだ遠藤謙氏は、ソニーコンピュータサイエンス研究所に所属しながら、義足の開発を手掛けるベンチャー企業のXiborgを立ち上げた。障害は人間にあるのではなく、技術の方にある。技術の進化によって、障害という概念のない社会を実現したい。こうした思いを胸に取り組むスポーツ用義足や新興国向け義足の開発や、社会と障害者の向き合い方、2020年の東京オリパラ、その先にある未来について書き綴っていく。
身体化するテクノロジー、サイボーグ化する身体
目次
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「サイバスロン」を知っていますか?
日常使用の義足で競う、もう1つのパラ競技会
2016年10月8日にスイスのチューリッヒで初めて「サイバスロン(Cybathlon)」という競技会が開催された。義足や義手、車いすなどの医療・アシスト機器を使った障害者がパイロットとして出場する競技会だ。パラリンピックは障害者スポーツの競技会であるが、サイバスロンはパイロットのパフォーマンスと同列…
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「義足は“ずるい”」、不毛な議論はなぜ起きる
固定観念から抜け出し、新しい競技としての面白さを
9月17日、リオデジャネイロパラリンピックで1番の話題だった陸上競技の男子走り幅跳びで、優勝候補のMarkus Rehm選手(ドイツ)が8m21cmという驚異的な記録で優勝した。彼に関する記事を見ると、驚異的な記録を称賛する内容と、オリンピック参加の是非を問うものが多いようだ。
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片足義足と両足義足、どちらが速い?
障害の重度、各戦略と競技の公平性
現在、リオデジャネイロパラリンピックのルールでは片足下腿義足と両足下腿義足のクラスが一緒にレースをすることになっている。片足が義足と両足が義足では障害の重度が異なるので、これが不公平だと思っている方は多いかもしれない。
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テクノロジー視点で見た競技用義足、難しさの理由
主流は地面からの反発力を最大限に使うタイプ
パラ競技用の義足には非常に高度な技術とノウハウが詰め込められていて、アスリートたちはそれを使いこなすために日々鍛錬を行っている。ただ、各選手の義足を見ても、今一つ違いが分からない方も多いだろう。素材1つをとってみても…
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テクノロジーで高速化するパラ100m走
義足の進化と選手の技量向上がシンクロ、相乗効果を生む
先月リオデジャネイロオリンピックが閉会してから、いつものように数週間遅れの現地時間9月7日(日本時間の8日朝)からパラリンピックが始まった。パラリンピックが始まる上で、個人的に義足を開発していることもあり、義足開発の観点からパラリンピックの魅力を考えてみた。
日経クロステック Special
総合
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