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犬も実際に飼おうとすると、実は値段が高いんですよ

 高齢化は日本だけの未来ではありません。中国は一人っ子政策の影響で、日本以上のスピードで高齢化が進むという予測もあります。世界の都市部では、高齢化で世界最先端の日本と同様のことが起きていくでしょう。

 さらに、若年層はバーチャルな世界のものを受け入れるようになっています。20代にとって、LOVOTのような存在を愛でることは「新時代が来た」というよりも、当然のように「来るべくして来た」と受け止めている印象です。そうした背景から、LOVOTのようなロボットは、これから市場が拡大していくと思っています。

 ちなみに、犬も実際に飼おうとすると、実は値段が高いんですよ。飼い始めるためには生体の値段に加えて予防注射の費用もかかるので、30万円以上かかるケースも多いようです。

(写真:加藤 康)
(写真:加藤 康)

前野 そのあたりのニーズとシーズを考えて、LOVOTの価格を決めているんですね。

 本当は、原価からするともうちょっと価格を上げたいんです。コンピューターが4個、センサーが50個以上、モーターが13個入っていますから、ロボットはやはりコストがかかります。

前野 それでも、現在の価格に抑えているわけですね。でも、少し前であれば今の価格で同じものを作ることはできなかった。今だからこそ、この姿、この機能でこの価格を実現できるようになった。10年後には、また違う形になるということですね。

 社会的なニーズが顕在化し始め、コスト面である程度十分な機能を実現できるようになっています。だから、今が勝負の時なのだと思っているんです。

(次回に続く)