
イノベーションの幸福学
目次
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人が必要としているのは、AIではなく「人」
前野教授、吉藤健太朗さんとコミュニケーションの本質について語り合う(その4)
かつて人工知能(AI)の開発に携わった時に感じた違和感。対談は、コミュニケーション論から、「ありがとう」という言葉の持つ意味や、ご孤独の解消がもたらす幸せ、生きがいの本質へと広がっていく。
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AIが人形劇に勝てない理由
前野教授、吉藤健太朗さんとコミュニケーションの本質について語り合う(その3)
まず、情報量。ことコミュニケーションに関しては、多いほど優れた結果が出るわけではない。では、どうしたらいいか。コミュニケーションにおける最適な情報とは何か。
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分身ロボットの誕生、大学を飛び出して“研究室”設立
前野教授、吉藤健太朗さんとコミュニケーションの本質について語り合う(その2)
コミュニケーションが苦手だからこそ分かることがある。まずは「人と話せるようになろう」から始まるイノベーションの姿。
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ロボットと不登校――イノベーターを変えた出会い
前野教授、吉藤健太朗さんとコミュニケーションの本質を語り合う(その1)
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授が涙した、ロボティクス技術とビジョン、そして行動力。幸せの研究を進める前野教授の心を震わせたイノベーターが見る世界とは。
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幸せは必ずある。本気で探していないだけ
前野教授、栗原志功さんと「破壊と創造」について語り合う(その4)
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授と株式会社あなたの幸せが私の幸せ(※社名は省略)創業者の栗原志功さんによる対談の最終回。独創的なアイデアとフルスイングのがんばりで、事業にまい進してきた栗原さんにもつらいことや悔しいことは当然あった。周囲の協力が得られない孤独感や単調でつまらないと思える仕事に対峙し、…
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「フラ、サンタ、セーラー服」は気づきのタネ
前野教授、栗原志功さんと「破壊と創造」について語り合う(その3)
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授と株式会社あなたの幸せが私の幸せ(※社名は略) 創業者の栗原志功さんによる対談の第3回。イノベーションに不可欠な要素が「ワクワク」という栗原さんは、米国大統領をお迎えしてフラを踊ることで介護問題を解決しようとしている。さらにサンタの服やセーラー服を着て自分で自分を驚か…
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合気道マネジメントで、打倒ディズニーランド!
前野教授、栗原志功さんと「破壊と創造」について語り合う(その2)
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授と株式会社あなたの幸せが私の幸せ(社名は省略)創業者の栗原志功さんによる対談の第2回。落語「寿限無」のような社名誕生に背後にあった栗原流コンセプトメイクの秘密は“後付け”。「思いつきではあるが思いつきではなく、コンセプトを立てつつも必要ない」という、まるで謎解きのよう…
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「常にカメラで撮られている」と思って生活しています
前野教授、栗原志功さんと「破壊と創造」について語り合う(その1)
「まずは見た目からイノベーティブで、会社名は『世界一長い』とギネスブックに載っている。運営される店名もダジャレのようで、とにかく強烈なインパクトをもって1代で年商100億円以上の企業を築いた。リアルなイノベーションの実践者として話をお伺いしたいと思いまして」。慶應義塾大学大学院の前野隆司教授が「ダジ…
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自動運転は、カフェを見よ。
前野教授、横田幸信さんと人生と革新について語り合う(その4)
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授と東京大学i.school ディレクター横田幸信さんによる対談の最終回。技術者は「ヒューマンセントリック(人間中心)」や「デザイン思考」を敬遠しがち。では、どうアイデアを生み出すか。実践に向けた具体的プロセスを、自動運転車を例に披露する。「自動運転は、カフェを見よ」。…
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「技術志向はイノベーションを生まない」のウソ
前野教授、横田幸信さんと人生と革新について語り合う(その3)
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授と東京大学i.school ディレクター横田幸信さんによる対談の第3回。「自分自身への期待値は低い」と悩む横田さん。「自信があってしかるべきで、自信がありそうに見えるのに、なぜか自信がない」という深層を前野教授が幸せの研究でひも解いていく。「イノベーションにつながるア…
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「幸せな未来」は、優れたアイデアにつながらない
前野教授、横田幸信さんと人生と革新について語り合う(その2)
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授と東京大学i.school ディレクターの横田幸信さんによる対談の第2回。希望通りの物理を学びながらTシャツビジネスを成功させた大学時代を経て、ついにi.schoolに出合った横田さん。i.school発のコンサルティングファーム、イノベーション・ラボラトリ(通称:i…
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凄腕イノベーターを育んだ故郷・長崎と「中二病」
前野教授、横田幸信さんと人生と革新について語り合う(その1)
「今、一番ホットで元気にイノベーションを起こしている国内の若手ナンバーワンといえば彼」。慶應義塾大学大学院の前野隆司教授が「彼を早めに紹介しなければと思っていたから、お呼びできてうれしい」と話す「彼」とは、東京大学i.school ディレクターの横田幸信さんだ。イノベーション人材育成のための教育・研…
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“夏でも冬でも おいしいホッピー”に隠れた技術
前野教授、石渡美奈さんと「経営と幸せ」を語り合う(その4)
社員と組織の質をいかに高めるか。そのカギを「森を用いた人材育成」に見出した石渡社長は、「調和型」の経営スタイルに大きく舵を切っている。ただ、企業文化を大きく変える取り組みの一方で、企業として変えてはいけない部分があると話す。商品に先端技術を積極的に取り入れながら、世の中に変わったと気づかせない。そこ…
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イノベーションの神髄は「森」にあり
前野教授、石渡美奈さんと「経営と幸せ」を語り合う(その3)
これまで、経営者として自らのリーダーシップで会社をけん引してきた石渡社長は「今後、社員による集団リーダーシップによって組織をイノベーティブにしていくことがカギになる」と考えている。それを実現するために行き着いた解は、何と「森」。果たして、「森」とは何か。そして、それがイノベーションにつながる理由とは…
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創業110年 ホッピーは「集団イノベーター」目指す
前野教授、石渡美奈さんと「経営と幸せ」を語り合う(その2)
戦後の物資の少ない時代に人々の幸せを支えたホッピーは、その後、何度かのブームがありながらも低迷期を迎える。2000年代に入って、マスコミも放っておくことができない女性経営者として頭角を現した石渡社長は、ホッピーの新しい方向性を打ち出し、売り上げを伸ばした。しかし、今また停滞の時期に入っていると感じる…
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ホッピー3代、長く愛される商品の秘訣
前野教授、石渡美奈さんと「経営と幸せ」を語り合う(その1)
「僕の学生で面白い女性社長がいるから、ぜひ改めて話を聞いてみたいんだよね」。慶應義塾大学大学院の前野隆司教授は言う。「イノベーションの幸福学」の2人目のゲストとしてお迎えしたのは、前野教授の下で大学院生として学ぶ、ホッピービバレッジの石渡美奈社長。創業100年を超える老舗企業創業家のお嬢様にして、一…
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イノベーションは、1日にして成らず
前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その4)
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授と、米monogoto社の濱口秀司さんによる対談の最終回。大学でイノベーション教育に携わる前野教授は、「普通の人でもイノベーションを起こせる方法はないか」と濱口さんに問う。自転車の練習を例に、濱口さんが語る新しい発想を生み出す極意に、前野教授は反省すべき点があると気づ…
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「能力」を持つイノベーターの見極め方
前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その3)
「誰でもイノベーションが起こせる」と言ってはばからない前野教授は、「イノベーションの5P」の一つ「Potential=能力」について濱口さんにその真意をただす。能力が必要だとしたら、能力があるかどうかをどうやって見極めたらいいのか。濱口さんは、実際に手掛けたZibaの採用試験を例に挙げ、「ポテンシャ…
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イノベーションを成功に導く五つの「P」
前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その2)
「濱口さんは天才」と話す前野教授に対し、「僕は天才じゃない。イノベーションのやり方を知っているだけ」と濱口秀司さんは言う。ならば、その“やり方”とはいったいどんな方法なのか。「イノベーションに必要なこと」として、今回の対談では本邦初公開となる「イノベーションの5P」が明らかになる。
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優れたアイデアは、特許では守れない
前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その1)
「イノベーションを語るならば、まずは濱口さんにお話を伺わなければ」。慶應義塾大学大学院の前野隆司教授が「彼は天才」と呼ぶ濱口秀司さんは、世界で活躍するイノベーターだ。USBメモリーやイントラネットをはじめ、数多くの画期的なコンセプトで革新を起こしてきた。濱口さんは、いかにしてイノベーションを起こし続…