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必ず予定と実績を対比せよ

 結果よければ全てよしという結果オーライの工場にしないためには、管理のPDCAを回すことが重要だ。生産におけるPDCAとは、生産計画を立て(P)、生産活動を行い(D)、その結果としての実績を把握して(C)、次の生産計画のレベルアップに活用する(A)ことだ。生産の予定を現場任せにせず、管理者を含めてきちんと工程に展開して、その実績を必ず把握する。そして、予定と実績を比べ、予定に対して過不足があった場合に必要な手を打つというのが強い工場になる基本と言える。

 現実の工場ではさまざまなトラブルが発生し、予定と実績は必ずと言ってよいほど乖離(かいり)する。作業工程や調達上のトラブルで、今日やるべき機種の一部が実行不可能になることや予定した順番で生産できないことはよくある話だ。予定と実績を対比し、予定通りにならなかった場合は、その原因を明らかにして必要な対策を講じる。そして、次の生産では同様の問題が発生しないようにする。これが生産のPDCAを回すということだ。

 また、品質問題や作業工程のトラブルなどで、想定した時間で作業ができない場合や、想定した時間よりも早く作業が完了することもある。この場合も、なぜ予定した時間と実績の時間が乖離したのかについて原因を追究し、必要な対策を講じることで、より高度な管理が実行可能になる。特に作業の時間を予定に近づける活動は、原価管理の基本となる。つまり、作業工程でのコスト管理をすることに他ならない。

 結果オーライの工場では、生産の順番が予定通りではなかったり、一部の機種で目標時間と作業時間が乖離したりしても、「結果として出荷が維持できればよい」「結果として全体の目標時間が満たされていればよい」といった考えが蔓延している。翻って、常に改善のタネを探し続ける強い工場になるためには、徹底して予定と実績にこだわるべきだ。

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