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 IoT(Internet of Things)に関連する「世界の動向」について、今回は取り上げましょう。ドイツ政府が主導する「Industry4.0」や、米General Electric(GE)社などによる「Industrial-Internet Consortium(IIC)」、中国の「中国製造2025」、フランスの「I 'Industrie du Futur」など、IoTは各国で推進が図られています。各国の取り組みは、その目的に若干の差はあるものの、IoTの本質は変わりません。すなわち、「全てのものがつながり、それらがセンサーなどで吸い上げたデータを収集する。これらのデータを蓄積し、分析した後で有効活用する」という活動を行うことです。そして、IoTの中核となる技術も共通しています。「ネットワーク」や「クラウド」、「ロボット」、「ビッグデータ」「データベース(DB)」、「人工知能(AI)」などです。

 では、皆さんは、「第4次産業革命」の本質を説明できますか? 私が考える「第4次産業革命」のポイントは、以下のようなものです。

・製造業と非製造業の垣根がなくなる
・「もの」と「サービス」が融合する
・IT(Information Technology)とOT (Operation Technology)とET(Embedded Technology)が融合する
・データの活用により、付加価値が向上する
・新しいビジネス設計(ビジネスモデルの作成)と産業構造が生まれる
・コスト構造の全面的な見直しが行われる
・人材育成の方法が変化する
・マスカスタマイゼーションへの対応が行われる

 問題は、IoTの標準化です。IoTの本質はどの国も変わらないのですが、IoTの規格などの策定に関しては、技術や業界などの各分野において、乱立状態といわれるほどさまざまな団体が多数存在して主導権を握ろうと狙っています。ここで、注目すべきは、ドイツ政府が主導するIndustry4.0です。Industry4.0では、工場や企業がつながることを前提とし、産業用ネットワークの標準化やMES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)のKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の統一を図っています。