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 明けましておめでとうございます。昨年は日経デジタルヘルスをご愛読いただき、誠にありがとうございました。今年も、さまざまなコンテンツや企画を発信してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 2017年、デジタルヘルス分野ではどのような動きが話題となるでしょうか。日経デジタルヘルス編集部では、恒例企画として「今年を占う10大キーワード」を選定しました。

編集部が選ぶ、2017年を占う10大キーワード

 着実に注目が高まっているのが、この10大キーワードの8番目(五十音順)に登場する、ベンチャーの動向です。2016年は、国内デジタルヘルス関連ベンチャー企業の大型資金調達の話題が少しずつ目立ち始めてきました(関連記事)。2017年も引き続き、新たなベンチャー企業の登場や大型資金調達の話題は相次ぐことが見込まれます。さらに、IPOやM&Aなど、いわゆる“EXIT”への到達を果たすデジタルヘルス関連ベンチャー話題も徐々に聞こえてくる可能性がありそうです。

 一方、大企業系の取材先と話をしていると、よく耳にするのが「国内でもデジタルヘルス系のベンチャー企業が増えている感覚があり、連携を模索したいが、どんなベンチャー企業が出てきているのか、なかなか整理できていない」といった声です。

 そこで、『日経デジタルヘルス年鑑2017』(2016年11月30日発行)では、第4章の「ベンチャー/スタートアップ総覧」で、62社のデジタルヘルス関連ベンチャー/スタートアップの情報(現在の事業概要や今後の事業展望、提携先への希望など)を掲載。2017年2月6日に開催する日経デジタルヘルス年鑑2017発刊記念のネットワーキングイベント(年鑑購入者限定)では、“ベンチャー祭り”として、62社の中から多くのベンチャー/スタートアップによるピッチなどを予定しています。

これから起こる変化の前触れ

 国内でもデジタルヘルス関連ベンチャーの数がようやく増えつつあり、こうしたベンチャーに対する注目や支援の動きが活発になってきているのは、これからデジタルヘルス分野に起こる変化の前触れなのかもしれません。

 2016年のデジタルヘルス業界で話題の中心にあったのは、「製薬業界×デジタルヘルス」でした(関連記事)。製薬各社が、デジタルヘルスを取り込んだ新たな価値の提供を模索し始めたのです。この動きは何を意味しているのか――。単に、昨今の製薬業界を取り巻く危機感だけに話を帰着させてしまうのは間違いです。

 社会全体が医療の担い手となる「ソーシャルホスピタル」。この新たな方向性へと医療を取り巻く構造が変化していく中で、製薬業界をはじめとする既存プレーヤーの役割も大きく変わっていく…。そこにこそ、事の本質があります。デジタルヘルス関連ベンチャーとの連携を進める、ある製薬企業の担当者はこう語ります。「誰も、そして我々自身も、今後の姿が見えていない。だからこそ、オープンイノベーションの形でパートナーを探し、カジュアルにディスカッションしていきたい」。大変革期への突入が、目の前に迫っているのです。

 同時に起こるのは、新たな役割を担う新規プレーヤーの登場。そして、新たなビジネスモデルに課せられる役割の増大です。その過程では、小回りを利かせ、特定のテーマで素早く試行錯誤を繰り返すベンチャー/スタートアップ企業の役割も見逃せません。MSDやバイエル薬品をはじめ、多くの製薬企業がデジタルヘルス関連ベンチャーとの連携を深めている理由はここにあります。