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 20年ほど前、”これからはシステム・インテグレーターの枠を超えて、戦略構築からシステム開発・保守運用まで一気通貫で行えるビジネス・インテグレーターを目指すべき“と、多くのシステムベンダーが論じていた。実際、IBMやアクセンチュアなどが、上流から下流までに対応し得るビジネスモデルを確立させた。ただ、当時言われていたビジネス・インテグレーターは、システム開発のカバー範囲をより上流に拡げることを意図しており、あくまでもシステム・インテグレーターの領域拡大という側面が強かった。

かつてのシステム・インテグレーションと同じ

 システムの世界で、インテグレーションが必要とされた背景には、サーバ、端末、ストレージ、ネットワーク、ミドルウエア、ソフトウエアなどの個別機能の組み合せが複雑で、かつそれぞれどのベンダーを選択すれば最適なのかを見極めるのが極めて難しかったことがある。ビジネスモデルや事業戦略までを勘案してシステムを構想・構築しようとすれば、さらに難度が増す。このため付加価値の高いビジネス・インテグレーターを求める動きが活発化していた。

 デジタル時代のビジネスモデルも同じ構図になってきている。デジタル技術を活用したビジネスモデル・製品をどう設計すべきか、必要な技術・ノウハウは何か、そのうちどれを外部から補完・調達すべきか、最適な外部調達先はどこか――。まさにかつてのシステム・インテグレーションの世界と同様に、複雑性の高い論点をクリアするビジネス・インテグレーションが求められている。