昔の名前を出してみました

 昔のクラブには、人の名前がついていたそうです。名称は「5番」などの番号ではなく、「マッシー(Mashie)」、「ニブリック(Niblick)」などです。とてもかわいいので、調べてみました。

 呼び名が数字ベースに変わっていったのは1940年頃ですが、完全に現代のアイアンの番手と名前が一致する(9番アイアン=ニブリックというように)わけではなく、場所や時代によって異なる呼び名になることもあるようです。「スプーン」などは今も使っていますが、最近は種類も多くユーティリティのようなクラブもありますので、名称で呼び分けるのは困難になっています。いずれは消えていってしまう名称のように思われ、寂しい気持ちがします。

 世の中の技術進化は、全て速さと合理性を追求するものですが、スポーツ競技の心・技・体を極めるには、多大な時間がかるものです。どこか、早さと合理性だけを求める流れに逆行するような、崇高な天の川のような輝く流れがひと筋あってもいいのではないだろうかと、心から思います。そういった思いから、クラブの名称を表にしてみました。

 次回からは、オリンピックに関連するテクノロジーについてお届けします。

表●ゴルフクラブの昔の呼び名
番手今の呼び名昔の呼び名
1-Wドライバープレー・クラブ(Play Club)
2-Wブラッシー(Brassie)
3-Wスプーンスプーン(Spoon)
X-W(バッフィー/クリーク)バッフィング・スプーン(Baffing Spoon)
1-I1番 アイアンドライビング・アイアン(Driving Iron)
2-I2番 アイアンミッド・アイアン(Mid Iron)/クリーク(Cleek)
3-I3番 アイアンミッド・マッシー(Mid Mashie)/サミー(Summy)
4-I4番 アイアンマッシー・アイアン(Mashie Iron)/ジガー(Jigger)
5-I5番 アイアンマッシー(Mashie)
6-I6番 アイアンスペード(Spade)/スペード・マッシー(Spade Mashie)
7-I7番 アイアンニブリック・ベニー(Benny)
8-I8番 アイアンマッシー・ニブリック(Mashie Niblick)
9-I9番 アイアンピッチング・ニブリック(Pitching Niblick)
■参考文献
1) 有村智恵オフィシャルサイト, http://chie-arimura.net/.