さらに改良を重ね、1982年に開発されたのが発泡弾性骨材混合構造です。

図3 発泡弾性骨材混合構造
図3 発泡弾性骨材混合構造
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 弾性層に発泡弾性骨材を混合し、1層で仕上げる構造です(図3[2]の部分)。ウレタン系、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)系などの発泡骨材チップをウレタンに混合すると、衝撃吸収性を調節できます。ウレタン舗装単体では得られない運動特性を狙ったものでした。

 施工が容易になるという長所もあります。骨材を混合しないウレタンは流動性が高いため、勾配がついた下地に流し込むと、勾配に従って低いところに溜まり、層の厚さと表面勾配を保ちにくいことがあります。これを防ぐために、一度に塗るウレタンを薄くして何層かに分けて施工していました。発泡骨材を混合すると、流動性を制御してダレにくくすることができ、1層で一度に仕上げられるようになりました。さらに、発泡チップは増量材にもなることから、コストを抑える効果もありました。

 しかし、この方法にも以下の課題がありました。

1. 衝撃吸収性を高めるためには多くの発泡チップを混合しなければならないが、多く入れても効果には限度がある。

2. 多く混合することにより、引っ張り強度などが低下する。

3. トッピング仕上げ以外の、吹き付けなどの仕上げでは層が1mm程度と薄いため、スパイクなどにより傷が付いてしまう(トッピング仕上げ層は2~3mmあります)。

 以上を解決するために上塗層が必要となり、現在標準的に国内外で使われているウレタン系全天候舗装材は図4のような構造になっています。基層となるアスコン(アスファルト・コンクリート、砂や砂利に結合材としてアスファルトを加熱混合したもの)層は、通常は非透水性のアスコンを使います。

図4 ウレタン系全天候舗装材
図4 ウレタン系全天候舗装材