国連「持続可能な開発」の推進にも意欲

 今回ドバイで開催されたWGSの場では、国連が推進する「持続可能な開発」への関与や、環境展示などで、その積極的な姿勢が示された。国連は2015年9月に開催した第70回国連総会で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択した。その骨子となるのが、17個ある持続可能な開発のための目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」である。

 環境やエネルギー関連のSDGとしては、目標6「きれいな水と公衆衛生」、目標7「安価かつクリーンなエネルギー」、目標11「持続可能な都市とコミュニティー」、目標13「気候変動の対策」などが定められている(図2)。これら17個のSDGの実現を加速するために169個のサブ目標も設定されており、300項目以上の指標を2030年まで管理しつつ目標を達成することになっている。

図2 国際連合が定める「持続可能な開発のための目標」(出典:国際連合)
図2 国際連合が定める「持続可能な開発のための目標」(出典:国際連合)
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 UAE国際協力開発相のH.E. Sheikha Lubna bint Khalid Al Qasimi氏は、WGSのパネルディスカッションの中で「SDGを達成するためには、毎年しっかりと指標を管理することが非常に重要。今後、WGSはSDGの進捗を毎年確認するための場となるだろう。」と述べた(図3)。このことは、同国が国連の持続可能開発に積極的に関与したい意向を持つことを示唆している。

図3 UAE国際協力開発相のH.E.Sheikha Lubna bint Khalid Al Qasimi氏(右側がAl Qasimi氏、左側はエリアソン国連副事務総長。写真:世界政府サミット)
図3 UAE国際協力開発相のH.E.Sheikha Lubna bint Khalid Al Qasimi氏(右側がAl Qasimi氏、左側はエリアソン国連副事務総長。写真:世界政府サミット)
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 同じパネルディスカッションに登壇した国連のヤン・エリアソン副事務総長も「今回のドバイでの会議は、2016年夏にニューヨークで開かれるSDGのハイレベル協議のためにレビューを行うと志願した国々にとって推進力となるだろう」とドバイの取り組みを前向きに評価していた。