基本料金ゼロや単価一律プランも

 これまでの主な家庭向け電気料金は、契約アンペア数によって決まる毎月定額の基本料金と、kWh(キロワット時)当たりの単価に使用電力量を乗じた電力量料金によって構成され、電力量料金の単価は使用電力量が多くなるほど段階的に高くなる仕組みだった。多くの事業者はこれに準じたプランを用意したが、自由化によって大手電力を除くと料金の規制がなくなったため、ユニークな料金プランが登場した(表1)。

表1 ユニークな料金プランの事業者
表1 ユニークな料金プランの事業者

 その一つである「基本料金ゼロ円」は、日本エコシステムの「じぶん電力プランA」、中国電力の「シンプルコース」「ナイトホリデーコース」「ぐっとずっと。プラン シンプルコース」、Looopの「おうちプラン」、ケイ・オプティコムの「eo電気」の6つである。基本料金がなければ、使用した電力量分の料金だけを支払うことになり、顧客にとっては非常にわかりやすい。

 ただし、Looopとケイ・オプティコムは5月31日までに申し込みあるいは契約した場合で、四国電力は最低月額料金を設けている。日本エコシステムは、無償の太陽光発電システムを設置することが条件になっており、対象者は限られる。Looop、ケイ・オプティコム、日本エコシステムは、原子力発電所が停止し、電気料金が高い関西電力エリアで事業を展開しており、スタートダッシュを狙った戦略といえる。

 電力量料金の単価を一律にしたプランも登場した。みんな電力の「スタンダードプラン」、中部電力の「カテエネプラン」、中国電力の「シンプルコース」、大阪いずみ市民生活協同組合の「バリュープラン」、Looopの「おうちプラン」、中海テレビ放送の「電力料金プラン」の6つだ。このうちみんな電力と大阪いずみ市民生協は基本料金も一律である。坊っちゃん電力の「山嵐プラン」は、夏季とその他季節で単価は変わるものの、使用電力量に関わらず同じだ。